個人間カーシェアでシェアしたホンダ・ビートは、どこもかしこも個性であふれていました【等身大インプレ①】

近年、クルマを共同利用する「カーシェアリング」がトレンドになりつつあります。興味深いことに、個人間で短期的にクルマを共同所有してシェアリングするネットサービスがあり、古今東西、様々なクルマが登録されています。

そこで等身大インプレ第12弾では、個人間カーシェアリング「エニカ」で、春らしくオープンカーのホンダビートをシェアすることにしました。

サービスの概要やネット上の仕組み、保険適用等については別の稿に譲るとして、シェアを了承して頂いたオーナーさんとの待合せ場所に行くと、懐かしい黄色いビートが到着していました。 レンタカーではノーマル車が普通ですが、個人間シェアでは、歴代オーナーがクルマに様々な使い方や趣味嗜好、カスタマイズを加わえているので、とても個性的なのが面白いところ。


今回のシェアしたビートも、ノーマルから大きくカスタマイズされています。オーナーさんが中古で購入した時には、太管マフラーやダウンサス等のチューンが施されていたそうです。オーナーさんは、内装のインパネやコンソール、ドアの全面にカーボンシートを貼って、超絶スパルタンにドレスアップ。D型ハンドルも、ボディカラーの黄色とカーボン調を合わせるという徹底ぶりが凄いデス!

また外装も、ウイングやサイドステップをカーボン仕立てにしており、低い車高をさらに低くコーディネートして精悍さを訴求。「ビートにしてビートにあらず」と言わんばかりに、存在感を発揮しています。

キーを受け取って、幌を起こした状態でシートに座ります。中年太りの筆者でも収まりが良いですね。MOMOのD型ステアリングのおかげで、少し太めの膝にも余裕があります。それにしても、お尻の位置が低すぎるくらい低くて、ミニバンに慣れた身には本当に新鮮デス。

メーターもブラックに変更されていて、レッドゾーンは10000回転から! でも純正では8500回転からですし、オーナーさんも以前のエンジンチューンの状況はわからないとのこと。もちろん古いクルマに無理は禁物。高回転タイプとはいえ、ほどほどの回転で走ることにします。

ミッションは5MTで、ニュートラルでは垂直に立っています。直3NA・660ccのエンジンをかけると、シートの後ろから野太く響く社外マフラーの音が勇ましい~。停止中にステアリングを動かそうとすると「おっ、重いっ」。そうそう、パワステ・レスでした。

「リアリッドを開けてエンジンとご対面」と思っていたら、ミッドに収まるエンジンはほとんど見えませんゾ。エンジン後方には、極小ながらもトランクが備わっています。一方フロントのボンネット下には、テンパータイヤが鎮座。今回のビートは、構造的にもカスタマイズ的にも、本当にどこもかしこも個性にあふれています。

さすがに四半世紀前の軽自動車ですから、正直走りの方は経年劣化の悪影響は避けられないと覚悟していました。ところがところが! 経年劣化のマイナスもさることながら、最近のダウンサイジングターボ車やハイブリッド車とは全く異なる個性がみなぎっており、あまりに走りが楽しく、シェア期間を延長してしまいました。

次回は、街中と首都高での走りについてです。

(星崎俊浩)

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