この先はいまだ「特別な場所」。福島県楢葉町へ【「EVスーパーセブン」で東北大震災被災地をめぐる旅・その1】

1994年、自動車ジャーナリスト舘内端さんが中心となって発足した市民団体「日本EVクラブ」。電気自動車を普及させるため、電気自動車(EV)を中心にプラグインハイブリッド(PHV)、水素燃料電池車(FCV)など「電気自動車ファミリー」の試乗会を行うなど、これまで数々の取り組みをし、私も時々お手伝いをさせていただいています。

その「日本EVクラブ」が2018年5月17日〜5月31日まで電気自動車「EVスーパーセブン」で東北被災地を巡る、その名も「EVスーパーセブンで元気と電気を届ける旅」を行ないました。この旅のメインカーは電気自動車の「EVスーパーセブン」。もともとはガソリンエンジンの「スーパーセブン」でしたが、バッテリーに乗せかえてEVにし、2013年には急速充電を繰り返しながらEVを普及させるために日本一周の旅を行いました。

今回も各地で充電をしつつ、同行する「三菱アウトランダーPHEV」や「日産リーフ」の電気を使ってさまざまなことしながら東北の被災地を巡礼する旅。今回のドライバーは日本EVクラブのメンバーと事前にクラウドファンディングで応募された方々が順番にEVスーパーセブンを運転しますが、途中の5月20〜21日に私もこの「EVスーパーセブンの旅」に同行&ドライバーとして参加してきました。

今回の「EVスーパーセブンの旅」のスケジュールは、
5月17日に東京国際交流館で出発式&出発
5月18日 北茨城市漁港歴史資料館よう・そろー訪問
5月19日 いわき市観光物産センター いわき・ら・ら・ミュウ訪問
5月20日 Jヴィレッジ訪問/広野町/天神岬スポーツ公園

…のところで、5月20日(日)の夜、天神岬のスポーツ公園にて旅の一行と合流。

福島県・天神岬スポーツ公園まではフォルクスワーゲンのPHV「パサートGTEヴァリアント」で試乗を兼ねて東京から約230㎞のドライブ。このクルマは充電レベルが高い時はモーターで走り、低くなるとエンジンで走るので、電池の残量を意識せずに走れます。ちなみにここまでの実燃費は17.3㎞/L。この時に「パサート」のグローブボックスは冷風が出てクーラーボックス代わりに使えるということを発見!

また途中で立ち寄った常磐自動車道・四倉PAでは、そこから先の地域の放射線量が提示されている電子掲示板があり、この先が特別な場所であることを意識。

その後、広野ICで高速を降り、国道6号線(福島浜通り)など一般道を通って天神岬スポーツ公園を目指しますが、その前に津波被害の大きかった地区に震災半年後に建てられた被災地第一号の仮設商店街「浜風きらら」で休憩。そこには数軒の飲食店やお土産屋さんなどがありますが、フタバスズキリュウの形をしているという「海竜焼」を購入。

私は中にクリームが入ったものを選びましたが、クリームが中に入ったたい焼きのような感じでふわふわ。三時のおやつにぴったりです。ここから海の方向にはこの地域を見守るように「秋葉神社」があり、周辺には新しい家が少しづつ建ちはじめています。

 

もう少し海沿いを走ってみると、新しいテトラポット、そして新しくて大きな堤防が印象的。町も人も静かに、しかし着実に前に進んでいるのがわかります。

天神岬スポーツ公園に到着したのは東京を出発して約5時間後。ここで「EVスーパーセブン」のほか、今回の旅に同行している「三菱アウトランダーPHEV」や「日産リーフ」と合流し、夕は「アウトランダーPHEV」の100Vの2つのコンセントから電気を供給(給電)して、園内のオートキャンプ場でバーベキュー。

最大1500wまで使用できるとのことで、ホットプレートと炊飯器で美味しいご飯もいただけます。その後は公園内にある「東日本大震災復興記念碑」を、またしても「アウトランダーPHEV」からの電気でライトアップし、祈りを捧げます。アウトランダーPHEV大活躍です。真っ暗な中でのライトアップですが、周囲が真っ暗なので星がとても綺麗でした。

(吉田由美)

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