年末年始は大雪に注意! タイヤチェーンは駆動輪に装着するのが鉄則

■タイヤチェーンは駆動輪に装着。4WDの場合は前輪?後輪?

2018年の年末は、寒波到来で雪国以外でも積雪が予想されています。スタッドレスタイヤに交換するため、カー用品店販売店には多くのお客さんが訪れているようです。

さらに、2018年12月10日には、国土交通省から「大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みについて(チェーン規制の検討状況)」が発表されました。今冬から全国13区間においてチェーン規制も実施されます。こうした大雪が降る地域でなくても突然の雪で、チェーンを装着するという状況もあるかもしれません。

チェーンは駆動輪に装着するのが鉄則ですが、迷うのは4WDかもしれません。フルタイム4WDであってもFFベースならフロントに、FRベースならリヤに、パートタイム4WDも駆動輪に装着。どちらに装着すればいいのか迷ったら取扱説明書をチェックしましょう。

それでも、誤って駆動輪以外に装着してしまうケースがあるそうで、JAFでは装着するタイヤの位置の違いでどのような影響を及ぼすのか、FFのテスト車を使い2つの実験(路面はいずれも圧雪路)を実施したそうです。

なお、タイヤチェーン(非金属タイプ)はノーマルタイヤ(サマータイヤ)に装着され、チェーンもタイヤも新品という条件。

登坂テストでは、勾配12%の坂道を上りきれるのかを検証。勾配12%というとなかなかの登坂路といえます。

タイヤチェーンを正しく前輪(駆動輪)に装着した場合は、チェーンが雪面をしっかりグリップし、スリップすることなく坂道をクリアできたそう。一方、後輪(非駆動輪)に装着した場合は、 坂道の途中でタイヤがスリップしてしまい、上りきれなかったそう。

旋回テストも行われています。旋回路(R=6m)に30km/hで進入し、パイロンに沿って曲がれるかを検証。タイヤチェーンを前輪(駆動輪)に装着すると、ステアリングの操作に合わせて車両の向きが変わり、パイロンに沿って曲がることができました。

一方、後輪(非駆動輪)に装着すると、ステアリングを左に切っても操舵輪である前輪がスリップし、走行ラインは外側に大きく膨らんでしまったそう。

参考テストとして、ブレーキテストも行われました。平坦路において40km/hからABSが作動する急ブレーキを踏み、停止するまでの制動距離を計測器で測定。

後輪(非駆動輪)にチェーンを装着すると、前輪(駆動輪)に装着した際と比べて、約7mも制動距離が延びました。JAFでは、ブレーキング時は前輪に荷重がかかり前輪の制動力が重要になるため、とくに誤装着の影響が大きくなったと分析しています。

年末年始に帰省やレジャーで降雪地帯に移動される方は、チェーンの装着方法だけでなく、前輪と後輪どちらにチェーンを装着するか確認してから出発しましょう。また、チェーンを装着しているからといって安心せず、安全運転を心がけてください。

(塚田勝弘)